BG文理学院は堺市南区(御池台・庭代台)にある学習塾です。

  

最新情報

3月25日 春期特別講習会スタート(2024/3/21)
3月に入り、文理学院では1日から新学年授業を開始し、新学年の学習をスタートさせました。
同時に11日には公立高校入試、19日にはその発表がありました。天王寺・三国丘・泉陽を目指すSクラスは直前まで授業回数を大幅に増やし、緊張と不安が入り乱れる中、例年どおり熱い授業を行いました。一方、それ以外のクラスでは、今年度は多くの学校で定員割れとなったこともあり、最後は余裕な気持ちで受験を迎えた生徒がほとんどでした。

さて、文理学院では3月25日(月)から春期講習会を実施します。
学習内容は「前学年の復習」と「新学年の予習」です。
とくに文理学院に多く通う庭代台中学校の生徒は今年「1学期中間テスト」がありません。おそらく6月下旬に実施される定期テスト1回限りで成績が決定します。そうなると4月から6月までの約3か月間の学習内容と前学年の積み残しがテスト範囲となります。そこで今年の春期講習会では先にすすめることだけでなく、定着させることを重視した授業を展開していきます。「定期テスト」だけでなく、日ごろの授業で実施される「小テスト」にも十分に対応できる学力を丁寧に指導していきます。
また高校受験・大学受験を控えた学年では「受験指導」を本格的にスタートさせます。
中学3年生にとっては「1学期中間テスト」がないのは一つの好機です。新学年の内容と同時に、5月末までに1・2年の復習の大半を終了させることで、夏休みの学習がスムーズにすすみ、9月以降の実力テストで力を十分に発揮できることになります。
高校3年生にとってはここからが実戦演習の段階です。志望校の出題傾向を明確に見据え、それにあわせた学習をこの春期講習会でスタートさせます。
また、英検受験を考える生徒にとっては4月実施のCBT受験が旧体制での最後の受験チャンスとなります。入試で必要となる生徒たちにとってはこの春期講習会がその対策の正念場となります。

学習塾に通う値打ちはいろいろあります。そのうちの一つが「学習計画の明確化」です。
大手塾は独自のカリキュラムをもち、それによる学習計画で指導を行っています。その学習計画と求めているものが一致していれば幸いですが、そうでない場合は学習のバランスを欠いてしまい、成績は下がってしまいます。一方、個別指導の学習塾であれば、一人ひとりの学習スタイルにあった学習計画による指導が十分可能です。ただ、その塾に学習計画を緻密に立案できる指導教員がいる場合に限られます。
文理学院では「本科(集団授業)」「個別指導科」にかかわらず、この「学習計画の明確化」を重視しています。
庭代台中学校が年間計画を昨年までと変更するのであれば、文理学院ではそれにあわせた指導を行います。
また、2027年度入試から大阪府の高校入試制度も大きく変わることが予想されます。その初年度に該当する新中学2年生は今年度よりそれに対応できる指導を順次取り入れていきます。

せっかく時間をかけて勉強するのです。がむしゃらにやればいいというものではありません。
「今すべきことを今やる」
それが大切なのです。そして、そのために必要なのが「学習計画の明確化」です。
大阪府公立高校入試 令和6年度 第2回進路希望調査分析(2024/2/19)
先週、大阪府教育委員会のホームページで公立高校の第2回進路希望調査が発表されました。
今回はその分析と今後の出願時の動向予測についてご紹介したいと思います。
(1月26日の最新情報もご参考ください)

まず、文理学科です。
天王寺(1.21→1.20)・三国丘(1.81→1.74)・高津(2.02→1.92)・生野(1.27→1.31)・岸和田(1.23→1.21)
例年通りの推移をしています。私立併願先の清風南海、桃山学院(S英数)、清教学園(S特進理系)に合格できたかどうかで、文理学科を断念する生徒が出てきますが、それは志願者の中の成績下位層が移動するだけで実力のある生徒にとってはまったく影響がありません。むしろ私立専願者の増加に伴い、内申点(通知表)は45か44が基本となるので、学力上位の中学校に在籍し自身の内申点が不足している生徒が例年以上にミスの許されない競争になります。(内申点1が当日のテストの5点分になります)

次のグループです。
泉陽(1.49→1.49)・鳳(0.98→0.96)・今宮(1.39→1.26)・泉北(1.20→1.20)
今宮が大阪市内の学校ということもあり別の動き方をしていますが、他はほぼ動いていません。今年は高2からの授業料完全無償化の影響で昨年内に早々に私立専願を決めた受験生が多かったのがその理由です。今後、泉陽は中学校や大手塾の圧力がかからなければ、昨年の倍率(1.31)を上回るかもしれませんが、成績下位層が残るだけで実力のある生徒にとってはあまり影響がありません。むしろ私立専願者の増加に伴い、文理学科以上に内申点の低い生徒にとっては厳しい戦いとなりそうです。また、泉北は、この数字を見る限り、今後、若干数の減少が見込まれますが、むしろ気掛かりなのは、総合科学を第一志望とする生徒が定員を下回り、国際文化を第一志望とする生徒が定員を上回る状況になることです。こういう状況が予想できる時に、ネットの間違った情報に騙されたり、入試システムを把握していない中学校や塾の教師の進路指導を受けてしまったりすると、取り返しのつかない失敗と後悔をしてしまうことになりますので注意が必要です。(文理学院の受験生の場合はまったく問題ありません。念のため)。そして、鳳は定員割れを起こすかもしれません。最終倍率が見た目は1倍を超えても、学力もなく私立進学を覚悟して受験する生徒がほんの一握りいますので、実質的には1倍以下と考えられます。そしてこの状況が2年続くことになると、今後、鳳高校の指導レベルと大学入試の進路実績は急速に下がっていくことが予想されます。

次のグループです。
登美丘(1.10→1.01)、堺東(0.97→0.95)、狭山(1.16→1.15)・金岡(0.85→0.92)
今後、倍率が上がるのが登美丘と金岡、ほんの少し下がるのが狭山、このままいくのが堺東です。堺東は定員割れを起こすかもしれません。
このグループの高校を受験するのに妥当な学力をもつ生徒には一つの特徴があります。真面目にコツコツ頑張ってこのレベルに到達した生徒と、なんとなく勉強してきて本当ならばもう少し上位の学力があるにもかかわらずこのグループにいる生徒の2つのタイプに半数ずつ二極化します。ここでスマホと距離を置き目の色を変えて勉強している受験生は間違いなく合格します。今もスマホから離れられず、ダラダラと勉強している生徒中で競争が起こり、不合格者が決定します。

最後のグループです。
東百舌鳥(1.28→1.20)・堺西(1.04→1.03)・堺上(0.98→0.99)・成美(0.54→0.54)
今後、倍率が上がるのが堺上、ほんの少し上がるのが堺西、ほんの少し下がるのが東百舌鳥、定員割れを起こすのが成美です。おそらく今後数年内に、成美高校は廃校の対象となることが予想されます。

今年の受験生にとっては鳳高校と登美丘高校以下の高校は合格しやすいです。今からでも必死に勉強すれば全ての生徒に合格のチャンスはめぐってきます。一方、これらの入りやすい高校に入学した後は大変な状況になります。入りやすい高校の学力層は幅が広くなり、必然的に指導内容の絞り込みができず、できる生徒にとっては物足りない授業、できない生徒にとってはわからない授業が、教科間でレベルの統一がされることもなくバラバラに行われていきます。しっかりした受験指導を高校以外の場で受けない限り、3年後の大学入試で悲惨な結果が待ち受けていることになります。

以上が文理学院進路指導部の今回の分析です。内部生には今週末の進路懇談でさらに詳しくお伝えします。
私立高校入試 結果発表!(2024/2/14)
2月10日に私立高校入試が行われました。
で、今年も無事、文理学院受験生は、『全員合格』することができました。
今年の傾向として、最大のトピックスは私立高校専願者の増加があげられます。
現中3生の場合、高校2年生から世帯所得に関係なく私立高校授業料無償化が適用されます。
それに加えて、私立高校は面倒見が良いから選択した人が増えたので専願者が増加したという見方をする人が多いのですが、この考えは少し古いです。
文理学院生には毎年7月に実施する「高校入試説明会」でご説明しているのですが、「私立高校=面倒見が良い」というのは10年以上前の話です。確かに、今でもそういう学校はいくつかありますが、私立高校はどこでも面倒見が良いかというと、必ずしもそうではありません。
私立高校には学校ごとの特色というものがあります。そして、面倒見の良い学校に共通しているのは「組織体系(教員間の縦のつながり)」と「チームワーク(教員間の横のつながり)」がともに優れている学校です。
文理学院は各私立高校とのお付き合いも長く、さらにその私立高校に通う高校生も多く在籍しています。
文理に在籍する生徒の大学入試の進路指導に関しては、その生徒の通う私立高校の進路指導部の先生とお話しさせていただくことになるのですが、その対応は良くも悪くも様々です。
文理学院では、「高校入試説明会」でこういう情報も含めて、すべて説明させていただいています。そういう情報をもとに受験生とご家庭が選択された判断を、文理学院の教員一同全面的にサポートし、合格へと導いていきます。
最近では、私立高校に専願で合格した生徒が継続して文理学院に通う生徒や、高校生になってから文理学院に入学する生徒もかなり増えました。
私立高校に専願受験で合格した生徒にとってはもう『大学受験』が始まっています。

で、公立高校一般選抜まであと25日です。
2月10日には2月の進路希望調査の結果が発表されました。
その分析は、次回お伝えしたいと思います。
文理学院の自習室(2024/2/5)
塾に通う一つのメリットとして「自習室の利用」というのがあげられます。
文理学院の場合、校舎の空いている月曜~土曜の午後2時~10時であれば、いつでも校舎内の教室を自習室として無料で利用できます。
さらに、他塾と違うところは、わからない問題があると質問できるという点です。受講科目だけとか、塾で使用している教材だけとか制限をかける塾が多いですが、文理学院は違います。勉強に関する質問であれば何でも答えます。もちろん教員が対応できる時間に限られてしまうのですが、在塾生の多くはうまく活用してくれています。
そして、2024年度。3月からは「絶対に質問できる時間」を設定します。この時間内であれば「絶対に質問できる時間」です。どれだけの在塾生が利用するか予測できず、さらに人数が増えてしまうと改善する必要がでてくるとは思うのですが、それはそれで喜ばしいことですので、まずは始めて見たいと思います。
私立高校入試まであと5日です。
今日もいつもどおり自習室は盛況です。
私立高校入試まで、あと1週間(2024/2/2)
私立高校入試が2月10日に行われます。
残された日は限られています。何をすべきか。
過去問を徹底的につぶす。これがすべてです。
よく、過去に出た問題と同じ問題が出ることはないから、過去問なんてする必要がない、という人がいます。
確かに過去問だけできてもあまり意味がありません。
必要なのは、①取捨選択、②過去問の周辺知識の拡大、③解法パターンのトレーニングの3つです。一部の学校・科目に限り、④時間配分も要ります。
文理学院では、2学期期末テスト終了後から、公立高校の受験指導(次回以降でご紹介します)と同時に各私立高校別にひたすらこういう対策指導を繰り返してきました。そこでは文理学院が各私立高校から直接教えてもらっている「今年の出題方針」も反映させて指導しています。
以前の記事(中学生の塾選び その2)で、「私立高校はほぼすべての受験生が合格する」ということを書かせていただきました。ただ、そこには「いちばん下のコースには」という条件が付きます。
多くの私立高校の場合、いくつかのコースを設定しています。で、多くの場合、「回し合格」という制度を使って、実力以上の上位のコースに出願することもあるのですが、上位のコースの合否に関しては「入試当日の成績次第」というのが当たり前になっています。
中学校の先生から「上のコースで合格できる」と言われても、本人がその私立高校に向けた対策を怠り、下のコースでしか合格できないと言うこともあります。
反対に、「下のコースでしか合格できない」と言われているにもかかわらず、適切な私立高校対策を行い、上位のコースに合格できるということもあります(実は、文理学院生の中にはこういう生徒が毎年結構います)。
実はここに、大阪府の高校入試で確実に志望校に合格するために必要な戦略が隠されています。
簡単にご紹介すると…
ケース1。とりあえず私立高校は下のコースで妥協し、最小限の過去問対策に限定し、12月から公立高校対策を重点的に行い、確実に公立高校に合格することを目指すケース。文理学院生の場合、泉北・登美丘・堺東・狭山にギリギリ届くか届かないかという生徒がこの戦略をとる場合が多いです。
ケース2。私立高校がどのコースで合格できるかを公立高校の出願の目安にするケース。たとえば清教学園(私立)の場合、S特進理系とS特進文系という2つのコースがあるのですが、S特進文系は前もって中学校の先生にかえってくる返事で合格が予想できるのですが、S特進理系に関しては完全に当日の成績次第です。ちなみに清教の場合、コース名の「理系」「文系」は単なる名称で、いずれのコースでも「理系」「文系」の選択ができます。そこで、多くの受験生はS特進理系を第一志望として出願するのですが、『S特進理系に合格できれば公立は三国丘などの上位文理学科に出願し、S特進理系に合格できずS特進文系にしか合格できなければ岸和田か泉陽、あるいは鳳に出願する』というような判断もできます。この判断を使うか使わないかは、本人と保護者の方の精神的な負担にもつながる部分なので、文理学院では特に慎重な進路指導を心がけているのですが、やはり、文理学科や泉陽を第一志望とする生徒の多くはこの視点を持つことになります。一方で東百舌鳥・堺西・成美を受験する生徒もこれに近い判断をするときがあります。

私立中学の受験経験がないほとんどの中学3年生にとって、2月10日の私立高校入試が人生初の入試です。
文理学院生は必ず合格させます。でも、それ以上に大切にしたいのはその合格の仕方です。
この2週間、庭代台中学校は大変でした。中3が先週、学年閉鎖になり、学年末テストが今週に延期され、終われば私立高校入試まであと1週間。体調がまだ万全でない(ような気がする)生徒もいると思います。急な変更で不安な気持ちになっている生徒もいると思います。
あと1週間「しか」ないのではありません。あと1週間「も」あります。
この1週間の立ち居振る舞いが、「私立高校入試」、そしてその先の「公立高校入試での合否」を決めます。
高校生の塾選び その2(2024/1/30)
高校生が塾に通う時、どうしても考えがちなのが「わかりやすい授業」だと思います。
しかし、最近ではインターネットを使えば、玉石混合とはいえ、ネット上でわかりやすい解説を見ることが可能です。もっとも、わかりやすさのインパクトを追求するあまり、あきらかに間違いを説明しているケースもあるのですが、安さと手軽さという面では塾通いよりも一段勝るものだと思います。
では、それでもなぜ塾に通う高校生がいるのでしょう?
まず塾にはそれぞれの「個性」があります。
①都心部の大教室で有名講師が授業を展開する「予備校型」、②大学生や大学院生のバイト講師がわからない問題の解説をする「個別指導型」、③授業をしないと宣言して市販の参考書による学習管理を中心とする「コーチング型」に分けられます。そして何を求めるかによって通う塾のタイプが変わります。
文理学院の場合、大学入試に精通している専任講師が生徒一人ひとりの在籍高校の進度を確認しつつ、「講義」「解説」「学習管理」をすべて行っています。一人ひとりのカリキュラムに合わせすぎるため、塾生同士で競い合いながら切磋琢磨することはできませんが、個々人の必要なことを必要なときに学習できる環境にはなっています。
さらに、手厚い進路指導ができるのも文理学院の強みです。
まず、公立高校に在籍している場合、学校からの進路指導はほぼ期待できません。公立高校の先生の場合、進路に対する研究は個々の先生の努力目標となっているため、熱心に研究されている素晴らしい先生もいらっしゃいますが、ほんの一握りです。しかも国公立最上位から地方私立までとなるとまず難しいです。
一方、私立高校に在籍している場合、各校には進路指導部があり、そこに専任のベテランの先生がいらっしゃるケースが多いです。ただ、クラス担任とその情報を共有できているか、さらにはその情報が在校生とその保護者の方にすべて届いているかとなると、各高校でバラツキがあります。
で、文理学院です。
まず、私立高校に在籍している文理学院生の場合、その私立高校の進路指導部と連携をとり、総合型選抜も学校推薦型選抜も各私立高校と情報を共有したうえで、進路指導にあたっています。つまり、在籍する高校の進路情報を最大限活用する形で進路指導をしています。当然、その高校のカリキュラムも熟知していますので、それに合わせた指導が可能です。
一方、公立高校に在籍している文理学院生の場合、文理学院が高校と連携をとることは不可能です(それはどこの塾でも同じことです)。しかし、私立高校の進路指導部と連携をとる中で文理学院には毎年、大学入試に関する膨大な情報が集まります。そういう情報を基に進路指導をおこないますので、高校の進路指導レベルをはるかに超えたより的確な進路指導を行うことが可能です。
さらに最近、近畿圏にある私立大学のいくつかとは塾が直接連携をとることができています。直接大学と連携をとれるからこそ、進路指導を戦略的に行うことが可能となります。多くの予備校や塾もこういう情報を集めてはいるのですが、それらを在籍する生徒に直接フィードバックをすることはほとんどありません。理由は、入試情報を詳細に解析する部署と、直接生徒を指導する講師が連携することが難しいからです。
これが文理学院の大学入試に向けた進路指導です。
文理学院の高校部は、授業を受けにくるだけのところではありません。
第一志望に合格するためにくるところです。
中学生からの塾選び その2(2024/1/30)
今回は、1月24日の最新情報に続き、文理の(2)「高校入試の進路指導」についてご紹介します。
高校を選ぶとき、選択肢は大きく分けると2つになります。
公立高校にするか、私立高校にするか。
公立高校入試が3月、私立高校入試が2月です。
そして、私立高校入試はほぼ全員が合格するのに対し、公立高校入試は必ず誰かが不合格になります。
そこで、公立高校を第一志望とする場合でも不合格になる場合を考えて、私立高校を先に受験し、合格しておくのが一般的です。これを「併願」といいます。
これに対して、私立高校を第一志望とする場合を「専願」といいます。
で、「公立高校に合格する方法」と「私立高校に合格する方法」は大きく異なります。
さらに、そのための塾ができる進路指導も「公立高校」と「私立高校」では大きく異なります。
①公立高校の進路指導
公立高校の進路指導において大切なポイントは2つ。
「受験生全体の動向分析」と、内申点対策と副教科指導も含めた「個人別の学力総合判断」です。
まず、「受験生全体の動向分析」です。過去データに基づく推移と毎年の傾向を的確につかみ分析することが必要です。文理学院であれば大阪府教育委員会や大阪私学連、五ツ木書房などがもつデータを基に最新の情報を分析し在塾生に提供しています。
さらに「個人別の学力総合判断」です。文理学院では受講している科目に限った進路指導をするわけではありません。最終目的は『志望校に合格させること』です。教科内容の指導は受講科目に限定されるとしても、進路指導に必要なことであれば5教科に限らず、副教科の対策までも行います。とくに庭中・若中に限定した指導をしていますので、中学校の各教科の先生の内申点の評価の付け方のクセなど、「合格に必要なこと」についてあらゆる情報を受験生とそのご家庭に提供し、合格するための徹底的な指導を行っています。
②私立高校の進路指導
私立高校の進路指導において大切なポイントは2つ。
「各私立高校との連携」と「実力テストなど合格に必要な学力の確保」です。
そもそも大阪府の場合、私立高校はほぼすべての受験生が合格します。不合格になる生徒は大阪府内で1%もいません。なぜか。
それは、中学校が前もって私立高校に成績を照会し、学力的に相応かどうかを確かめて受験させるからです。
1月上旬に各中学校の先生は私立高校に各生徒の成績を照会し、合否の可能性を諮ります。
そこで大丈夫となれば合格、無理となれば不合格となります。これを無視して受験すると不合格となります。
中学校の先生は先に私立高校からおおよその目安(実力テストの基準や2学期内申点などによる合格ライン)を聞いているので、12月の懇談ではそれをもとに進路指導をします。
それに先駆けて11月~12月に塾は進路指導を行います。
文理学院では11月に進路相談会を実施し、受験生とそのご家庭の希望をすべてお聞きします。そのうえで、文理学院の教員が各私立高校の先生と直接お話をさせていただき、確認をとりつつ「本当の合格可能性」を探ります。
近隣の大手の塾の場合、その確認作業を保護者の方に委ねているようですが、そういう場では「本当の合格可能性」が示されることはまずありません。そこで話せることは、誰でも参加できる各高校の入試説明会と全く同じもので、中学校と同様の基準を十分にクリアしている場合にしか大丈夫という判断は出てきません。
◎高校入試説明会
文理学院では毎年7月に文理学院の中学3年生とその保護者の方を対象とする「高校入試説明会」を実施しています。その場で、ここにご紹介したことよりもさらに詳細な内容、そして『志望校に合格するために本当に必要なこと』をお話しさせていただいています。
中学3年生が塾を選ぶときに必要なポイントは「その塾がどれだけ成績を伸ばしてくれるか」だけではありません。その「伸びた成績を最大限有効に活用してくれるか」も同じだけ大切です。
大阪府公立高校入試 令和6年度 第1回進路希望調査分析(2024/1/26)
昨日、大阪府教育委員会のホームページで公立高校の第1回進路希望調査が発表されました。
今回はその分析と今後の動向予測についてご紹介したいと思います。
今年度の入試では、泉北・登美丘・堺東・金岡など、文理学院生が受験する公立高校の募集定員が昨年度と比べて増加しました。そのあたりのことも踏まえて文理学院生が志望校とする公立高校の入試動向を中心にご紹介したいと思います。

まず、文理学科です。
天王寺(1.21)・三国丘(1.81)・高津(2.02)・生野(1.27)・岸和田(1.23)
マスコミなどでは高津の2.02倍をクローズアップしていますが、文理学科は毎年、第1回進路希望調査でいくつかの学校で当たり前のように2倍を超えます(昨年度はそれが三国丘でした)。
むしろ今年度の入試で大阪府下でいちばん厳しい争いとなるのは旧旧2学区の茨木(文理)・春日丘・山田です。
ここ数年と同じ動向をたどるのであれば、文理学科受験生は大手塾の進路指導で倍率が低めの生野や岸和田に分散され、最終的に最上位の天王寺はそのままの倍率(1.2倍前後)で、それ以外は1.5倍前後に落ち着きます。

次のグループです。
泉陽(1.49)・鳳(0.98)・今宮(1.39)・泉北(1.20)
泉陽が昨年度の第1回進路希望調査の1.60よりも低くなっていますが、昨年度の最終倍率の1.31よりも超えています。今後、学力的に自信のない生徒たちが鳳に変更するか私立高校専願に切り替えるかして倍率は下がりますが、三国丘を敬遠して受験する生徒もいますので最終的には1.3~1.4倍で推移します。英検2級を取得している生徒で数学と国語のC問題対策が完璧にできている生徒から順に合格していきます。
鳳は一昨年度に募集定員を増やしたまま今年度もそれを維持しましたので倍率が低倍率となっています。一方で今宮が高倍率でここ数年推移していますので、以前のように「倍率の高い鳳がきびしいから倍率の低い今宮へ」という短絡的な選択ができなくなっています。むしろ鳳のほうが今年度も入りやすくなっています。泉北は40名増加したにもかかわらずやはり高めの倍率です。これを敬遠して堺東に変更するか私立専願に切り替えるかする生徒もいますがそれほど多くはありません。むしろ第2回進路希望調査や出願中間集計で今回の数字よりも倍率が下がれば、その反動で最終倍率は上昇します。是が非でも公立高校という考えで泉北を選択している場合は最後まで動向を注視しておく必要があります。

次のグループです。
登美丘(1.10)、堺東(0.97)、狭山(1.16)・金岡(0.85)
募集定員を増やした登美丘と堺東が倍率を下げています。堺東の人気はここ10年ぐらいでかなり変動していますが(高→低→中)、最近は比較的落ち着いています(その原因はまたご紹介します)。その結果、この4校はここ2,3年は学力順で人気が決まる状態です。1.1倍前後で推移することになります。金岡のみ1倍前後になるかもしれません。倍率に一喜一憂することなく受験勉強に真剣に向き合うことが大切です。一方、自己申告書で逆転できるかもしれないという指導をする塾がありますがまず期待できません。昨年度、自己申告書を使って合格できた生徒はこの4校では堺東の1名のみです。

最後のグループです。
東百舌鳥(1.28)・堺西(1.04)・堺上(0.98)・成美(0.54)
東百舌鳥は毎年、第1回進路希望調査での人気は高いです。でも最終的に、金岡・堺西・堺上・私立専願に分散されていき、東百舌鳥と堺西はともに1.1倍前後で落ち着きます。内申点の高い生徒、確実に点数がとれる得意教科を持っている生徒から順に合格していきます。反対に、過去問を解いたことも分析したこともない生徒が確実に不合格となります。

以上が文理学院進路指導部の今回の分析です。内部生には2月末の進路懇談でさらに詳しくお伝えします。
高校生の塾選び その1(2024/1/25)
高校生に大学入試に向けた進路指導をするときによく次のことをお話しさせていただきます。
①東大・京大・阪大などの国公立大学への進学を考えるのであれば高校2年生の春から、
②早慶上智・関関同立・近大などの私立大学への進学を考えるのであれば高校2年生の夏から、
これが大学入試に向けた勉強を本格的にスタートさせるタイムリミットだということです。
でも最初からいきなり大学入試レベルの問題に取り組んでいこうというわけではありません。
希望する大学合格に必要な「基礎学力」を固めることが最大の目的です。

具体的には
英語であれば、「文法力」「構造分析力」を完璧に仕上げ、産近甲龍ならば英検2級、関関同立ならば英検準1級を視野に見据えた「語彙力」「リスニング力」を養うこと。さらには英作文の基本例文の暗唱。
数学であれば、青チャートやFocus Goldなどの参考書の例題レベルの基本パターンを瞬時に解答できる土台を構築すること。
国語であれば、現代文は解法パターンの確立、古文は古文単語・助動詞・助詞・敬語の確立、これらを共通テストレベルまで仕上げておくこと。
これらが高校2年生終了時までに仕上げておかなければならない最低限必要な「基礎学力」です。
そのうえで高校3年生からは受験校対策に入っていきます。

ここで問題です。
高校3年生で入塾を考えている場合、高校2年生までの「基礎学力」で合格できる大学はある程度決まっています。適正レベルの大学を選択するのであれば大丈夫です。それがない状況で関関同立以上の大学を目指すのであれば、相当の努力が必要です。

高校2年生で入塾を考えている場合、いよいよここからです。現時点である程度の学力があれば、関関同立や同レベルの国公立大であれば合格は十分に可能です。この1年間で「基礎学力」を鍛えていきます。でも、まだ入試に直結するような模試の結果を意識しません。過去問なんかまだ解きません。ひたすら「基礎学力」を鍛えていきます。ゴールを見据える前に足元を固める方が肝要です。

そして、高校1年生です。おそらく2月・3月の高校入試を終えて、新しい生活になるので、勉強はおしまい。塾はいったんやめてクラブに入ってがんばって、遊ぶことも楽しんで、もし許されるならばアルバイトもしたい。親子ともどもそのように考えられるケースが多いです。でも、そう思った時点で、大学入試で合格できる大学の射程範囲は決定します。進学する高校でいちばん多くの生徒が進学する大学が適正校になります。
高校選びをするとき、親子で一緒に「進学実績」も考えたはずです。そのときに見たのはその高校の上位レベルの生徒の進学実績です。初動を間違えると3年後「こんなはずじゃなかったのに」という結果が待っています。
で、高校1年生におすすめするのが「英検」です。
中学校のうちに「2級」が取得できている場合は高校1年生の最後に「準1級」の合格を目指しましょう。文理では「たまたま合格した」なんていう状況は作りません。確かな英語力で「準1級」に合格させます。もし他塾で高校入試用に「2級にたまたま合格した」のであれば、「準2級」レベルの復習からはじめて、1年間で「準1級」に合格してもらいます。
英語が苦手な人は高校1年生の間に「2級」の取得を目指しましょう。「3級」レベルの復習からはじめて1年間で「2級」に合格してもらいます。
大学入試でも英検は活かせます。「英語力がつくから」という理由ではなく、「○級を取得しているから○○大学に合格できる」というのがポイントです。
高校合格は結果に関わらず大学進学のための通過点に過ぎません。進学先が決まればすぐにでも大学入試に向けた「基礎学力」づくりをスタートさせましょう。
といいながら、今は現中3の塾生を全員志望校に合格させることに教員一同必死で取り組んでいます。
私立高校入試まであと15日、公立高校入試まであと45日です。
中学生からの塾選び その1(2024/1/24)
中学生になると塾通いを考えるご家庭がとても多くなります。
中学生にとって塾に頼るべきポイントは2つです。
(1)「定期テスト対策」が万全か。
(2)「高校入試の進路指導」が万全か。
今回は文理の(1)「定期テスト対策」についてご紹介します。
文理学院の御池台校は庭代台中学校と若松台中学校の生徒が多く在籍しています。
対象となる中学校が絞られているので、中学校のスケジュールに合わせた対策の計画が可能となります。

① まずはテスト2週間前。
ここからテスト対策が本格的にスタートします。
まずは中学校の提出物の完成です。
文理学院では庭中・若中の各学年・各教科の担当の先生の出題のクセを熟知しています。
●●先生はワークそのままの問題を多く出題する。
▲▲先生はワークよりも白プリを重視する。
◆◆先生は毎回○○を20点分出題する。
■■先生は過去問そのままの出題が多い。…などです。
さらに提出物の点検にもクセがあります。
同じ教科でもページが埋まっているかどうかだけを確認する先生もいれば、
生徒たちが自分では採点できない記述問題を中心に丁寧に添削と確認をする先生もいます。
そこで提出物です。もちろん完璧に仕上げさせます。子どもたちに楽をさせることはありません。
しかし、闇雲に何でもさせるのではなく、その重点の置き方を各学年・各教科で変えます。
これと並行して教科書に準拠した塾教材で基礎・基本を固めていきます。

② 次にテスト1週間前。
ここからテスト対策の仕上げにかかります。
中学校から配布される範囲表と生徒たちの中学校でのノート・配布プリントをもとに補強していきます。
英語であれば、重点的に指導している内容を確認し、指導要領外でも必要なことは全て指導します。
数学であれば、特に出題が予想される難しめの応用問題を各生徒のレベルに合わせて指導していきます。
国語であれば、各先生の解釈の視点・力点の置き方を分析し、出題傾向を予想します。
「一般的によく出る問題」を指導しても意味がありません。
「庭中・若中の先生が出す問題」を指導してこそ高得点がとれます。
文理の生徒はこういう対策授業をうけることで、「自己ベスト」の点数をとることができるのです。

③ そしてテスト前日。
あとは最後の確認です。
中学校のテストの日程にあわせてテスト前日だけは時間割を組み替えて授業を行います。
そして翌日のテストのための最後の確認テストを行います。
生徒たちはそこで自分の弱点を見つけて最後の補強にかかります。
これで完成です。満点がとれます。
もっとも勉強が苦手な生徒は、理解と定着に時間がかかるので、完璧に消化できるわけではありません。
そこは生徒一人ひとりに寄り添いつつ、個々の生徒に合わせた指導を行っています。
それが文理学院の定期テスト対策です。

④ テスト終了後。
まだ続きます。テストのやりなおしです。
中学校で答案が返却されたあと、1週間程度の間に「やりなおし」を行います。
ここで「何が足りなかったのか」を生徒一人ひとりに確認してもらい、次のテストへとつなげていきます。

文理学院の中学部はこういう指導をしています。
一方、定期テストだけに偏った指導をしてしまうと高校入試に必要な「学力の礎(いしずえ)」がもろくなります。
そこで、テスト期間以外の日常学習では高校入試を見据えた指導を塾専用教材で行っています。

次回は文理の(2)「高校入試の進路指導」についてご紹介します。
小学生からの塾選び(2024/1/23)
小学生から塾通いを考えるとき何を望まれますか?
「子どもに楽しく勉強してほしい」
こういう言葉をよくお聞きします。しかし、この「楽しく」には2つの意味が含まれています。

1つは「楽しく わかる」。
1つ1つの問題の楽しい解説を聞いてわかるようになる。一見よさそうに見えます。
最近の動画配信はこういうのが多いです。こういう指導をしている塾もあるようです。
でも、こういう学習を積み重ねている子どもたちは皆、中学生になったときに学力が伸び悩みます。
「わかる」だけで「解ける」ようにならないからです。
さらに「解けない」ことが低い点数につながり、挙句の果ては勉強嫌いになります。

もう1つは「楽しく 解ける(ようになる)」。
最終的にどんな問題でも楽しく解けるようになる。これが理想です。
でも、このためには「努力」と「がんばり」が必要です。自分で粘り強く考えて正解にたどり着く。
このとき教える側に必要なのは「待つこと」です。そして「適切なタイミング」で「適格なアドバイス」をすること。
そして、こういう学習を積み重ねている子どもたちは皆、中学生になってからさらに学力が伸びていきます。
自分で勉強する術が身についているので、高校入試でも大学入試でも実力を発揮できます。

簡単にできる問題を解いて、マルをもらって、よくがんばったねと褒めてもらっておしまい。
先の学年の簡単な内容だけを選択し、推し進めていくことで勉強ができるようになった気にさせる。
勉強嫌いな子には最初はこういう経験も大切です。しかしそれで終わらせていてはいつまでもかわりません。

文理学院の小学部は「楽しく楽に乗り越えられる勉強」だけで終わらせません。
文理学院が提供するのは「知的好奇心としての勉強の楽しさ」です。
小学校卒業後の10年間の「勉強の礎(いしづえ)」を作ります。
自分で解けるようになるための「努力」と「がんばり」を子どもと先生が共有する。
そういう指導をしているのが文理学院の小学部です。
3月1日(金) 新学年授業スタート(2024/1/22)
文理学院では3月1日(金)から新学年での授業を開始します。
目的は2つ。
1つ目は1学期の勉強をスムーズにすすめること。
多くの学年・教科の場合、3学期の成績が2学期までと比べて飛躍的に上昇することはあまりありません。学年最後ということで応用的な内容が中心になることが最大の原因です。そして、そのままの状態で新学年を迎えると、少しは成績が上昇するものの、それより上がることなく下落の一途をたどっていきます。
そこで、文理学院では3月から新学年での学習内容を丁寧に先取り学習していくことで、1学期中間テストで各自が過去最高の点数をとることを目標として指導しています。
2つ目は受験勉強をスムーズにすすめること。
受験生にとって現時点での適正レベル以上の学校を受験校とするためには、「周りの生徒との差別化」がポイントとなります。そして、その1つが「受験勉強の開始時期」です。とくに中学3年生の場合、3月・4月は決められたテストのない余裕のある期間となります。そのタイミングで「受験生の学習リズム」を構築しておくことで受験校のレベルを上げることが可能となります。

内部生には2月中旬の教育相談会で新学年の学習計画をご説明します。

入塾をお考えの方は2月20日(火)までにお問い合わせいただければ優先的に授業時間枠をご案内します。
本科の場合、各クラス定員枠を設けていますが、この日までであればクラスの増設が可能ですので、確実に入塾していただけます(3月以降入塾の場合、定員に達したクラスは入塾をお待ちいただくこともありますのでご注意ください)。
個別指導科の場合、この日までであれば希望される時間割枠を優先的に確保させていただきます。

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